フロントフォークスタビライザーを作りながら思い出した事が有りました。
今から20年くらい前の事だったと思います。
何時もの場所で何時ものごとく練習をしてたんですよね。
セクションは、TLM80に乗る私が作ることが多かったのですが、その時のセクションは'98テクノに乗るUさんが作ったもの。
インして下りながら左にオフキャンバーターンをし、立ち木の上側に行くライン。簡単なターンと上りのセクションでした。
設定したUさんは当然のようにクリーン。
で、私もクリーンしか無い!クリーンだもんね!と自信満々でインしたのですが・・・
ゆっくり下って左へ・・・左へ・・・左へっ!
曲がれません!
なんで・・・?
左へ曲がるだけなのに・・・
2回目はさらにゆっくり下ってみたのですが、やはり曲がれませんでした。
ブレーキはTLM200のものになってましたので良く効いたのですが、強く掛けられない感じだったのです。
「これ以上ブレーキを掛けると前輪が流れる!これ以上ハンドルを切るとコケる!」
何度トライしても同じ。
Uさんが簡単に行かれるオフキャンバーターンができませんでした。
フロントの剛性不足?
TLM50(改80)は、軽くてトライアル入門用にピッタリなのですが、30φのフロントフォークでは剛性不足でよれるような感じだったんだろうと思います。
自分でセクションを作る時は、無意識に自分が乗ってるバイクに合わせてしまいますので、自分が作ったセクションでは剛性不足に気づかなかったのでした。
がしかし、TLM50はフロントフォークアウターの上にスタビライザーを止めるタイプなので、まだマシだったのかも知れません。
昔のバイクはフロントフォークが細い上に、フロントフォークアウターの中ほどにスタビライザーを取り付ける仕様。
簡単にフロントフォークが捩じれてました。
で前輪が捩じれると、岩や立ち木に前輪を当てて真っすぐにされるんです。
あんなにグニャグニャのフロントでは、さぞや曲がり難かった事でしょう。
とさらに、クラッチに指を掛けただけで怒られたそうですので、その昔のトライアルって、難行苦行の修行の様相を呈していたのかも知れません。
ああ、やだやだ・・・(笑)