2008年2月24日日曜日

MCX80シリンダーヘッド加工

やまさんから、「MCX80シリンダーヘッドの画像を見たい」とのリクエストが有りましたので、画像のアップと、例によってもれなく付いてくる?能書きを垂れ流しましょう。




TLM50は、シリンダーヘッドの上をチャンバーが通りますので、MCX80のヘッドでは、フィンが当ってそのままでは付けられません。ですので、チャンバーと干渉する手前側のフィンをカットしてあります。(本来は、プラグから奥のフィンと同じ高さです)
チャンバーとの当りを見ながらですが、サンダーで結構適当にカットしました。
後から考えるとたいした事では無いんですが、ちょっと切り過ぎて泣きそうになった記憶があります。(防振ゴムはTLM50のものを流用)




さらに、MCX80はロードモデルですので、ヘッドと車体を固定して剛性を上げる、アッパーマウントが有りません。
で、後ろ側のスタッドボルト穴2ヶ所をフライスで2㎜ほど削り、ステーを挟んで共締め出来るよう加工しました。ベータなどの外車と同じく、ステーで車体に固定する為です。加工痕がきたないのは自分で削ったからです。
なぜ、アッパーマウントに拘るのかと言いますと、当然フレームの剛性アップなんですが、もう一つ、ヘッドの熱をフレームに逃がすと言う役目が有る様なのです。
空冷エンジンは、熱を取り去ると数馬力パワーアップするそうです。50ccがアッパーマウントで熱を逃がしてるのに、フィンをカットした80ccをそのままには出来ませんからねぇ。
しかし、MCX80ヘッドを使っていたのは僅かな期間でした。高圧縮化のために、結局TLM50ヘッドを加工して使ってましたねー。


2007年10月22日月曜日

TLM50改とMCX80のシリンダーヘッド

処分する為の分別で引っ張り出した、TLM50とMCX80のシリンダーヘッドです。




MCX80の燃焼室はスタンダードのままですが、TLM50のヘッドは削りまくってます。




盛り上がってる部分がほとんど無くなり、GM2の文字まで削ってますね。
正しい記憶はなくなりましたが、圧縮比10対1を目指して、ペーパーで此処まで削ったんです。そうとう暇人ですね。排気ポートは23~26mm位だったのでしょうか?
このヘッドも処分する事にしました。MCX80のヘッドは記念に残しておきます。


2007年8月18日土曜日

TLM80 排気部分の改造

やまサンのリクエストにより、TLM80のエキゾースト部分の改造について・・・

私が使用してたTLM80のチャンバーです。




ほとんどスタンダードです。
ご存知のように、2ストロークはチャンバーまでがエンジン。その形状や長さで性能や特性ががらっと変わります。ロード用で有れば、各社からストリート用やレース用など、かなりの種類が販売されてきましたが、トライアル用となると皆無。
CRM80やMTX80用の流用も考えられますが、そのまま付けられるとも思えず、改造は必至。また、トライアル性能を重視する私の場合、スタンダードの流用が最も無難な選択でした。




50ccと80ccは、排気口の大きさとスタッドボルトのピッチが違います。50ccが56mm、80ccが約65mm。













真っ赤に錆びた部分が、製作したエキゾースト部分です。パイプ径は約32mm。あまりに錆びてて正確な寸法が分りません。ホームセンターで手に入れた物です。
フランジ部分は、社外品のNSR80用を切り取り使ってます。




パイプに砂を入れ、大きなバーナーで炙りながら曲げるのが本来の曲げ加工でしょうが、肝心の火力の強いバーナーが無く、鉄ノコで切り込みを入れて曲げ、アーク溶接しました。黄色のマーキング箇所が切り込み&溶接部分です。外側が少し山のようになってるのが分ると思います。




内側の曲がりのきつい部分の溶接に苦労しました。アークでの薄いパイプ溶接は難しく、何度も排気漏れが有りロー付けした箇所も有りますが、最終的にはTIG溶接で補修しました。最初からTIG溶接すれば仕上がりも綺麗で、排気漏れも起こさない事でしょう。
当然、チャンバー本体と自作エキゾースト部分は、車体に取り付けてから溶接するのですが、仮付けして車体から外せないと大問題です。私の場合は、知恵の輪のように回しながら何とか取り外せました。




排気口の所も、ガスケットの厚みが足りずに排気漏れを起こしてましたので、アルミ板をガスケットと同じ大きさに切り取り挟み込んでました。厚みは0.2~0.3位だったと思います。これでバッチリ止まります。
排気漏れは顕かなパワーダウンを招きます。場合によっては50ccのパワー以下にも成りかねません。
チャンバーはエンジンです。しっかり作り込みましょー。
ほんじゃね~。